消防士を目指す人、消防士のリアルを教えます

29歳、元消防士、レスキュー隊

消防士にとって1番キツイ現場


こんばんは。

最近熱い日が続いてますね

消防士も夏は大変です。
消防士は現場や訓練では常に長袖です。現場でどんな危険があるか分からないので肌を保護するためです。

35度を超える猛暑日の中長袖で訓練、って聞くだけでむさ苦しいですよね(ー ー;)

でも1番キツイのは夏場の火災です。
特に昼間。ただでさえ熱いのに火災から身を守るために防火衣を着ます。
さらに煙を吸わないように呼吸器も背負います。
火災に行く装備はフル着装状態で全部で20kgです。

これが本当に熱いんです。

考えてみて下さい。
35度の猛暑日なんて半袖でも熱いですよね?
消防士はその中で半袖+ジャージ+ダウンジャケットを着込むようなものです

その中で活動しなければならない。
熱中症で具合が悪くなる消防士も中には居ます。

でも現場でそうならないために「耐熱訓練」というのをやっています。

普段の訓練から熱さに慣れるために防火衣、呼吸器を完全着装した状態で炎天下の中ランニングなどをするのです。

私も消防士時代に1度炎天下の火災に行った事があります。
しかも三棟全焼の大炎上した火災。
14時ごろから17時くらいまでずっと放水活動をしていました。
本当に倒れるくらいキツかったです、、

水分を取ってクレーム?

現場で消防士が水分を取っていると市民からクレームが入る事がありました。
消防士がサボっている、と。
消防士だって人間です。水分を取らないと熱中症になり有効な現場活動が出来ません。

このブログを読んで頂いた方々はそんな場面を見ても温かく見守ってあげて下さい!

これってパワハラ?

「最近の若いヤツは」

私が採用された当時、先輩たちによく言われた言葉で、凄く嫌いな言葉です

自分たちが若い頃のことは棚にあげて弱い立場の人間には好き勝手いう

自分は後輩にこんな事は言わないようにしよう、そう誓っていました

でも私も年数が経ち中堅クラスまで来るとこう考える事がありました



「最近の若いヤツは」


それを1番感じた事件がありました

その日1人の新人が勤務時間になっても現れず電話にも出ません

1時間ほどした頃その新人の親から
「息子が仕事が辛くて行きたくないと行っている」
との電話が入りました。

職場がざわつきました

そもそも今の時代そんな厳しいことはやっていないし
怒られてるのも見たことありません

いったい何が原因!?


その日は親と一緒に職場に来てしばらくの病気休暇を取ることに

その新人の話によると
職場で自分が出来ないことを怒られたりするのが嫌で落ち込んでた、らしい

私も心当たりはあります

その新人は体力が全然なく筋トレもしません
それを分かっていながら夜の自由時間にトレーニングをするでもなくスマホをいじっていたりするので
「遊んでる暇があるなら筋トレでもすれば?」
というような事は言ったことあります。

また、消防士にとって管轄の地図を覚えるのはとても大切な事

入った頃はよく非番に地図を持って管轄をぐるぐる回ってました

その新人はそういう事をしていないようなのでそれに対しても注意をした事はあります

恐らくそう言った事が積み重なって嫌になってしまったのでしょう

ただ私たちはもっと厳しい事を言われて育って来ました
そういう思いを後輩にさせたくないので私たちと比べたら相当甘やかしてると思います

ただ間違っていることややらなきゃいけない事をやってない時は注意をしなければなりません
しかし今の時代注意でさえも下手したらパワハラに捉えられかねません

別に甘やかすのは誰でも出来ます
それならそれでその新人も心を病まなかったでしょう

しかし1つ聞きたいのは

自分の家が火事になった時にひ弱な消防隊員に来て欲しいですか?

後輩の育成について悩んだ事件でした

今現在の生活

消防士を辞めて1年3ヶ月くらい経ちました。

10年勤めたので悔いはありません

消防士の時はどんなに頑張っても給料が上がることはありません

ノルマがない、という意味では公務員という職業はストレスは少ないかもしれません

しかし努力に見合った対価が得られないのが公務員です


人生一度きり、平凡な人生を歩むより勝負しに行く道を選びました

まずはネット出入を得るために初心者でも入りやすいブログから始めています。

本業はジムのインストラクターをバイトでやっています、

あとは趣味でボクシングジム!

今の給料は月15万ぽっち

消防士時代より大幅に少ないです。。

ただ辞めたことを後悔しないためにも全力で生きていきたいと思いますので応援よろしくお願いします!

男の勲章。ベンチプレスの記録を上げるトレーニング

マッチョ友達との間で「ベンチプレス何キロ上げられるの?」という会話をたまにします。

また、私は消防で入ってくる後輩の能力をベンチプレスの記録で大体測っていました。笑

何故ならベンチプレスは努力しないと記録は上がらない。上げられるの人はそれ相応の努力ができる人間だということ。

それでは何キロくらい上げられると凄いのか、
消防基準での目安になります

40キロ 人を助ける気ある?
50キロ 一般人かな
60キロ 最低限
70キロ トレーニングしなくても上がるでしょ
80キロ ちょっと鍛えてる?
90キロ 消防の中でも上位
100キロ レスキュー隊ならこのくらいは上げたいところ
110キロ ここまでくるとなかなか上げられる人は少ない
120キロ レスキュー隊でも凄い方
130キロ〜 これ以上は只者ではない、
見た中で最高は150キロくらいでした。

一般の目安では自分の体重の重さを挙げられるとそこそこやってるって感じで、体重の1.5倍だと凄いみたいです。

ちなみに私は消防入った当時は70キロが最高でしたがそれから最高は125キロまで上がっています。

それではそこまでパワーアップした方法です!

・体重を増やすべし
基本的に体重がある人の方が重い物を持てます。ただ、一度上げた重さは筋肉が記憶していてくれます。
私は最初体重が68キロでして、その時がベンチ70キロ。それからとにかく食事を食べまくって80キロまで増やしました。その時に125キロを上げています。その後72キロまで落としましたが120キロは上げられていました。
つまりボディビルダーみたいに、体重を一度上げてから落とすやり方が私をパワーアップさせました。
ただ80キロの時はとにかくなんでも食べまくってたので体脂肪率とかは高かったです。

・トレーニング方法
軽い重さから段々重くして限界の重さまで達したらまた段々軽くする、というピラミッド型に回数を重ねていきます。
1セット10回。だいたい自分の体重の重さまで来たら1セット7回を目安にやります。
重いのばかりでは瞬発力や持久力が落ちるので40キロなど軽い重さで速く、回数を重ねるようなベンチプレスもたまに混ぜていきましょう。

100キロまではトレーニングを積めば誰でも上がると思います!
100キロ上がるくらいになると体型もかなり変わってるはず!
やはり継続させるのが重要なので週2くらいのペースで頑張りましょう!

元消防士がプロボクサーを目指してみました。

こんばんは!

という事でボクシングジムに入会しました。

ボクシングは5年前に半年くらいやっていたのですが引越しと同時に辞めてしまいました。

消防士をしていた時は副業禁止なので試合とか出来なかったんですけど、今回は本気でプロライセンスを取得しようと思っています。

スポーツでボクシングは比較的プロになりやすいと言われています。
ただ決して甘い世界ではありません。
ボクシング一本で食べて行ける人なんて数えるくらいしかいません、
ただ私も年齢的にそろそろラストチャンスなので後から後悔しないようにと思いプロライセンスの取得を目標にしています。

ボクシングは最強のダイエット?
だいたい1時間くらいなんですけどボクシングのトレーニングをした時の体力の消耗はハンパ無いです。
ジムによっては女性や子供たちも多いところもあるのでこれからダイエットを考えている人やスポーツジムで続かなかった人でも印象より通いやすいんじゃ無いかと思います!

プロボクサーになるのは男だったら一度は憧れるんじゃ無いでしょうか!?
これからブログで消防士についてと並行してボクシングの方も報告していきたいと思いますので応援よろしくお願いします!!

「平成以降最悪」京アニの火災について、元消防士の考察

また嫌なニュースが入りましたね、、

ここまで屋内に黒煙が充満していると消防隊が救助に向かうのも難しく、消火にあたった消防士の方々も歯痒い思いをしたと思います。


日本史上最悪のビル火災といえば1972年に大阪で犠牲者118人を出した千日デパート火災があります。

この千日デパートの火災の被害がここまで拡大したのは建物が建築法に不適合だったり、消防査察で指摘されたにも関わらず是正したかったりとずさんな防火管理状況が原因とされています。
そして、この火災を受け消防法や建築法が改正されています。


千日デパート火災


何故京アニ火災はここまで被害が拡大したのか?
火災の原因は放火によるもので男が一階にガソリンを撒き火を付けたとされています。
しかしこの鉄筋コンクリート構造の建物がここまで燃えている映像は衝撃を受けました。

火災が燃え広がった原因は螺旋階段にある?
建物は3階建の鉄筋コンクリート造。この建物の中には螺旋階段が備え付けられており、1階で発生した火災の煙は螺旋階段を伝って一気に2.3階まで到達したと思います。螺旋階段が煙突の役割をしてしまったのです。


火災で命を落とす原因は一酸化炭素中毒が最も多いとされています。
恐らくビル内に居た人達は逃げる間も無く煙に巻かれてしまったのでしょう。
通常耐火造の建物は火災が起きても燃え広がりにくい造りになっています。しかし、一度屋内で煙が充満すると右も左も分からないような状態になります。


この火災を受けて消防法や建築基準法がまた見直される事になると思います。

この火災で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。



消防士の出動の内容

消防士って火を消すイメージが強いですよね?

もちろん火を消しにも行くんですがむしろ火事の出動よりも他の出動の方が断然多いです。

火災の件数は私が勤めてた市では年間100件程度。


つまり3日に1回くらいの割合で火事が起きることになります。

しかしこの100件の中にはぼやや、消防隊が到着した時にはもう消されてたなど、消防隊が放水の必要としない火災が半分程を占めます。


つまり本当に建物が燃えるような火災は年間約50件以下。1週間に1回、いや、2週間に1回の割合ぐらいになります。

しかも市内で1週間に1回なんで自分の管轄では平均すると1ヶ月1回、2回くらいです。


そのくらい火災は少ないです。むしろ昔よりも少なくなっている火災。
こんなに少ないと全然出動ないじゃん!?
と思われるかもしれません。
しかし実は火災以外の出動の方が多いのです。

以下に火災以外の出動をまとめてみました

・救助出動
救助出動には家の中に人が倒れているが鍵がかかっていて中に入れない、交通事故で車の中に人が挟まれている、人が川で溺れている、崖の下に落ちてしまった、、
等直接人の命に関わるような出動が救助出動です。


・警戒出動

警戒出動とは自動火災報知機のベルが間違えて鳴ってしまっていたり、交通事故によりオイルや油が道路に流れている、倒木で道が塞がれている
等人の命には関わらないが生活に支障をきたす恐れがあるための出動です。

PA連携
PA連携のPAとはP・ポンプ車、A・アンビュランス=つまり救急車が連携して活動する出動になります。救急車は隊員3名ですが、この3名じゃ困難な活動。危険な場所に負傷者が居る、心肺停止状態また重病の可能性、傷病者の体重が重く3人じゃ運べないような時
などの人手を必要とする時にポンプ車も一緒に出動します。


以上が大まかな消防士の出動の種類です。

同じ現場は2度はないので毎回違う場所、違う事案に出動する事になります

なので豊富な知識と応用力が試されます。
ただいきなり困難な現場に行っても活動が出来ません。
そのために出動で現場を想定した訓練を何度も繰り返して行う事になります。

消防士の仕事は火を消すだけじゃない、と言う事は分かってもらえたでしょうか?